実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
神式の葬儀について ~通夜祭、葬場祭~
2014年4月28日 16:04
前回まで3回にわたり、仏式の葬儀についてお話してきました。今回は神式の葬儀についてお話ししたいと思います。
神式の葬儀では、ご逝去されてから故人の前に用意する仏式の線香ろうそくの前机の内容から変わってきます。線香ろうそくではなく、水、酒、塩、米をお供えします。
当社では自宅用の神道専用の葬具を用意してあります。小さい入れ物で、三方も小さいものです。(当日の祭壇で使う葬具の三分の一から四分の一くらいの大きさです。)
魔除けの刀は神道用の紫色のものを用意します。
仏式の仏衣に相当する、神道用の男性用、女性用のご用意もあります。
自宅にお寝かせする際は北枕。これは仏式と同じです。
葬儀の呼び方も違いまして、通夜は通夜祭、告別式は葬場祭と呼びます。
通夜祭の時は、御霊を霊璽(レイジ)に移す儀式があり、式場全体を真っ暗にします。(霊璽とは、仏式の位牌に相当するものです。)
現場では、神官(祭主)が祭壇一番後ろの柩まで回り込むので危なくないように神官の足元の明かりは確保しておきますが、初めて参列される方は「停電??」って思うかもしれません。
次回は、仏式のお焼香に相当する玉串奉奠についてお話しいたします。