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葬儀・法要の際の不祝儀袋について(余談)

2016年8月19日 22:23

よく御香奠袋といいますが、実際は、「御香奠」とは書かず、「御霊前」であったり浄土真宗や真宗であると「御佛前」にします。

「香奠」というのは、広い意味での総称のような言い方です。
「香奠返し」ということも、御供花、御供物を頂いた方にも香奠返しという言い方でお返しします。

その昔、天野先生にしっかりと教えられました。
「奠」とは供えるという意味があり、お香を供えるということで「香奠」ということである。
決して「典」などと使ってはいけない。書物、事典などの意味と葬儀は全く別です。

当社もよく、葬儀の時の焼香前の水引き幕に「忌」という幕を張っておりましたが、その教えの元、「奠」という幕に代えました。

「忌」というのは、避ける・嫌うという意味合いなので、当社からすると葬儀式を「敬う気持ちをもって、その気持ちを供える思いでご施行にあたる」ということで当社では「奠」を良く使用します。

当社施行の葬儀で庭飾りに使用する当家の家紋の入った提灯には、内側に必ず「奠」という字を薄墨で入れています。(気付いたお客様はいないかもしれませんけど・・・)
薄墨で入れているのは、あくまでも目立たないようにです。

当家に対する気持ちと変わらず、ご会葬に来られる一人一人の方々の気持ちをしっかりと受け止め、その心を故人様に添える気持ちをもって葬儀にあたっておりますということなのです。
「仏」ではなく「佛」であるという話しは、また次回に。

 

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