株式会社中原屋葬祭センター

毎日がお葬式

実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。

川崎・横浜での葬儀・家族葬のことなら中原屋へ

お彼岸とお墓参りについて

2013年9月9日 14:29

秋分の日を挟んで、前後3日の7日間をお彼岸と言います。
つまり9月20日~9月26日までです。9月23日の秋分の日は真ん中でお中日(チュウニチ)と言います。
秋分の日は、ご存知の通り昼と夜の時間がちょうど同じになる時です。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、暑さ寒さも真ん中ですね。
仏教では右よりでもなく、左よりでもない、真ん中を重視しているようです。
例えば白木祭壇も、基本は左右対称に飾っております。生花祭壇も基本は左右対称の祭壇が多いです。輿、四華花、六灯、燭台、祭壇袖上の葬具も左右にあります。お供えするお菓子も果物も左右対称に飾ります。本輿、写真台、位牌台、線香鉢は一つずつですが、それらは全部真ん中なんです。真ん中なら、一つでも左右対称ですね。

「この世」、「あの世」という言い方がありますが、
彼岸とは「あの世」のことを指します。(ちなみに「この世」のことは此岸(シガン)と言います。)
ご遺族様、故人様との真ん中で葬送儀礼を行います。当社では「葬儀」とは「お弔い」のことであると徹底しています。お弔いという特別な儀礼をすることで、ご遺族様と故人様とが繋がると思います。

少し話しがお彼岸から脱線しましたが、お彼岸もその儀礼のひとつであり、故人様又はご先祖様と我々の真ん中を繋ぎ、あの世でのご冥福をお祈りするということという事をお伝えしたかったのです。

それではお彼岸にお墓参りと言いますが、いつ行けばいいのでしょう。
9月20日の彼岸の入りから9月26日の彼岸明けまでにというのが通常ですが、仏事ごとは後回しにしないのが原則ですので、早めに行かれた方が良いと思います。
うちの家系は、祖母より「周りのお墓がお花やお線香で綺麗にされているのに、うちだけ遅かったらご先祖様に申し訳ない。ご先祖様があっての私たちだ。」と言われておりまして、行ける者が早く行くようにしています。家族そろっていくことがなかなか難しいので、その後それぞれが行ける時に行っております。

これは私の場合ですが、お墓参りする際、お寺様にはお菓子折りを持参しています。日頃の挨拶をして受付でお菓子折りを渡します。お線香は持参せず、必ずお寺で買うようにしています。お寺様では、毎日毎日朝夕365日見守って頂き、お経を上げていただいております。そのおひざ元にご先祖様がおられるわけですから、感謝の気持ちです。よって、持って行かなくてはならないというものではないような気がします。

お墓にお供えするお花や供物なども準備して行きますが、お墓によっては、供物はお供え後に持ち帰って下さいというところもありますのでご注意ください。
また、地域性もあります。地域によって、お供え物が変わったりしますので、こちらも注意された方が良いと思います。全国的に調べたわけではありませんが、葬儀でも全然違いますから。ちなみに私は京都で働いておりましたが、川崎とはやはり違いましたよ。

実家のお墓参りに行かれるのでしたら、持参するのはやはりお花でしょうか。お線香が置いていないようなところでしたらお線香も持参された方が良いです。
実家の仏壇にお参りするなら、お菓子折りのような口にして無くなる物が良いと思います。
逆の立場で、お参りに来ていただく側でしたら、来ていただいた方への対応をどのようにすれば良いのかと心配される場合もあろうかと思いますが、特別な何かという対応はありません。

ここでまた少し話が脱線してしまいますが、お彼岸にお供えする「ぼた餅」と「おはぎ」の違いはご存知ですか?春のお彼岸にお供えするのは、春の花の牡丹から「ぼた餅」。そして秋のお彼岸にお供えするのは、秋の花の萩(秋の七草)から「おはぎ」。季節に合わせたものなのですが、実は「ぼた餅」と「おはぎ」は基本的に同じものなのです。

最後に、お彼岸の時期の結婚式や法要についてです。

お彼岸の間に結婚式に呼ばれた場合、お祝いごとに出席してはいけないのではないかと考えられる方もいらっしゃいますが、そういうことはありません。お盆の時期は地域によって7月と8月がありますが、お彼岸については全国同じ春分の日と秋分の日で、結婚式を挙げられる方が、お彼岸中に挙式することを決められていますので出席して問題ありません。
出席を考えなければならないケースとしては、例えば喪中の時です。この場合、おめでたい席に出席するかしないかは「喪中ですが、出席しても宜しいですか」と先方へ一度お聞きした方が良いでしょう。

お彼岸の間の法要については、行ってもかまいませんが、お盆、お彼岸などはお寺様が年間を通しても忙しい時期に当たりますので、お寺様のご都合と調整しながら行った方が良いと思います。もしかしたら、お寺様の方でその間は避けてほしいと言われるかもしれませんね。

川崎での葬儀なら中原屋葬祭センター 家族葬のことなら中原屋葬祭センター