実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
家族葬のよいところ。予想外のところは…
2023年7月19日 15:48
コロナ禍以降の葬儀に大きな変化があり、葬儀の主流が「一般葬」から「家族葬」に変化しつつあります。
家族葬のよいところ。予想外のところは…
「家族葬の良いところ」は、家族主体で行う葬儀ですので、ご会葬者への挨拶などがない分、気遣いが少なく、身内なので気負うことが軽減されます。もちろん、家族葬でも親戚を呼ばれる範囲によってそれは異なると思われますが…
また、こられる会葬者の人数を考え、料理などのおもてなしや、装飾等の見栄えを気にしたり返礼品を用意する必要もありません。でも、家族葬でも、親戚にお声掛けされる時は、御礼の意味も含め、精進料理や返礼品の用意をする当家もおります。
家族葬でも家族皆様で召し上がる料理ということで、少し豪華にされる当家もいらっしゃいます。
葬儀自体が家族葬だから安いということではなく、費用をかけるところは、ご家族の気持ち一つですので、少し大きめの生花を選ばれて今まで歩まれた大きな人生のお弔いをしたい。ということもありますし、逆に、家族だけだから、棺だけをご安置するご家族もいらっしゃいます。
棺だけをご安置するにしても、棺も多くの種類があります。棺だけは上質のお棺にお寝かせさせたい。お骨瓶は白一色ではなく、明るい花柄のお骨瓶に眠って頂きたいという当家もおります。
ご供養の考え方一つで料金は変動します。
「家族葬での予想外なこと」としては、
家族や一部の親族だけに声掛けをして葬儀を行ったら、後から他の親族に、「しっかりご供養したかった」「最後なのでお別れしたかった」と言われてしまったり、故人様の知人の方から、「生前お世話になったので、最後くらいは心からご供養させて頂きたかった。一生悔いが残る」等と言われたという声が多く聞かれます。
葬儀後、改葬できなかった方々が、お骨をご安置する中陰壇が設置してある自宅へご弔問に訪れることが多いようで、四十九日間(約1ヶ月間)いつ誰が来られるか分からないので、留守にすることが出来なった、ということも聞くことがあります。
家族葬は、とても良い、心あるあたたかい葬儀でもありますが、上記のような予想外な展開になることも考え、お弔いの形を判断すると良いと思われます。
決して、世の風潮に流されず、ご家族様のご意思の元にご供養下さいませ。