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死装束はどのようなもの? 

2023年8月12日 11:33

棺に納められている故人様、白い着物をまとっていらっしゃいます。

これが死装束(しにしょうぞく)。

死装束は亡くなった方に最後に着せる衣装で、故人様の最後の旅路が滞りなく行われるようにという願いを込めています。日本だけでなく世界のさまざまな国にも同じような風習があります。

ご逝去され、故人様を棺にお納めする納棺の儀の時に死装束を付けます。ご事情があって着せられない場合は、上から羽織るように掛けます。納棺前にお顔の上に掛けていた白い布(顔当て)は外します。

 

死装束は白い着物である白帷子(しろかたびら)、手の甲にお付けする手甲(てっこう)、足の脛に当てる脚絆(きゃはん)、御数珠を持ち、三角形の天冠(てんかん 三角頭巾)、藁で編んでいる編笠、旅に持たせる物を入れる長方形の頭陀袋(ずだぶくろ)、辻に置く又は六地蔵に置く六道銭(六文銭)、杖です。

天冠は、直接お付けせず、編笠の中に挟む形が一般的です。手甲や脚絆などは、結びきりということで、ちょうちょ結びにはせず固結びにします。(旅の途中で解けない、または二度としない等という意味もあるようです)

六道銭はプリントで六文印刷してあるものです。数珠は故人様が使用していた数珠、なければ葬儀社で白い念珠を用意します。(形見として数珠は遺族が持たれる方もいらっしゃいます)
着物などは左を内側に入れる左前にします。(逆さ事の一つです)

頭陀袋(ずだぶくろ)は小さいので、故人様に持っていって頂く物は、棺の中に直接お入れします。(火葬の場合、燃える物が必須となります)
旅立ちの衣装はお好きだった御召し物をとご希望になるご遺族様は、好きであった御召し物に着替えて、白装束は上から羽織る方が多いです。また、宗教によって異なり、キリスト教や無宗教の場合は、生前愛用していた服やドレスを着せてあげるのが一般的です。

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