実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
菩提寺がなかったり、遠方だったり…葬儀の読経とお布施について
2013年8月11日 12:29
日本では実に95%が仏式でお葬式が執り行われているといわれています。
(キリスト教2%、神道1%、その他2%)
当社でも「葬儀はどのような宗教形式で行いますか?」と伺うと、「仏式」でと
お答えになる方が多いのですが、
菩提寺がなかったり、あっても遠方だったりする方が数多くいます。
そのような方の場合は、ご宗派を教えていただき、
通夜・告別式で読経をお願いする宗教家を紹介致しますし、
特に決まった宗派が無い場合は、いろいろお話を伺いながら、アドバイスをさせていただきます。
まずは、葬儀社に相談しましょう。
最近ではご家族だけの葬儀が多くなり、読経は、通夜か告別式、
どちらかだけでいいという方もいらっしゃいます。
どちらかだけでということであれば、告別式の日に読経して頂いた方がとお話ししております。
それは、あくまでも通夜というのは夜伽(よとぎ)ということで傍でお籠りをされる日だからです。
儀典的な要素ですと葬儀(告別式)に読経が通常です。
また、田舎にお寺があり、そこに納骨されるという方がいらっしゃいますが、
その際は、しっかりとその田舎のお寺さんとお話しをしましょう。
勝手にこちらで葬儀をして、田舎に戻ってトラブルになるケースがあります。
すべて段取りが大切です。後のトラブルを引き起こさないために、
しっかりとその辺のアドバイスをさせていただきます。
菩提寺がある場合も、無い場合も、僧侶に来ていただきますとお布施をお渡しすることになります。
「金額は」「いつお渡しするのですか」というご質問も多くいただきます。
「金額」については、お布施は「御経料、御戒名料〈御法名料〉、御膳料、御車代」等を
含む場合がありますので、依頼する寺院にご確認下さいとお話ししています。
当社が紹介させていただく場合は、ご依頼時にお話しします。
又お渡しするのは、当社では、お通夜の時に、菩提寺様がお越しになられ、
最初のご挨拶の時に渡すようにご案内してます。
現金なので、防犯上の心配がありますので、その辺は施設での注意が必要です。
又、菩提寺様によっては、通夜の読経が終わったら下さいとおっしゃる方、
お寺の方に御持参下さいとおっしゃる方もおりますので、
絶対に通夜ということではございません。
中には、用意を忘れてこられる喪主の方もおりますので、その時は、葬儀の際にお渡しします。
以前にお寺さんに「お布施を頂いてないが、お忘れになってないか」と
尋ねられたこともありました。
御葬家の方では、なかなか気を回せないこともありますので、
その辺はしっかりと当社でフォローしますので、御安心下さい。