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「直葬」の流れと費用について

2013年10月29日 22:46

近年、注目されている葬儀スタイル「直葬」について詳しくお話ししたいと思います。

故人の希望で、お通夜や葬式などのセレモニーは行わず、葬儀を身内だけで簡単に済ませたい場合、この「直葬」という葬儀スタイルを選択されます。

「直葬プラン」を用意している葬儀社も多く、一般的な「直葬」の流れは次のようになっています。

臨終→安置(病院、自宅、葬儀社の安置所など)→打合せ(日時や火葬場予約)→親族に訃報連絡→納棺の儀→出棺(お焼香やお別れ)→火葬(死後24時間を経過した後)→収骨→遺骨安置

ご希望により、安置場所に僧侶を招いて枕経をお願いしたり、火葬炉の前で簡単な炉前法要を行います。(お布施がかかります)

セレモニーを行わない分、葬儀費用が抑えられ、10万~50万円くらいで葬儀を行うことができます。

当社の直葬プランは、189,000円で承っております。(川崎市在住で、川崎市立の火葬場の利用限定)

お棺、布団、仏衣、旅支度、火葬料、納骨容器、霊柩車、ドライアイス、寝台車での病院までのお迎え(10キロ以内)で189,000円です。

霊安室のご利用(何日でも可)、コールドルームのご利用(何日でも可)、火葬場の案内スタッフ、焼香具一式、諸手続き、葬儀後のサポート、これらを全部入れてです。明瞭ですね。

ちなみに家族葬では、おおよそ53万(消費税抜)円です。(バス、ハイヤー、料理、返礼品、お布施の費用は別です。)

 

しかし「直葬」を選択されるケースの中には、葬式をあげるのは経済的に困難だからという理由の方もいらっしゃいます。この場合は、上記の費用でも高すぎるでしょう。

それでは、経済的に困難で葬儀社の直葬プランを使えない場合には、どうすればいいのかについて、次にお話ししたいと思います。

 

火葬は、葬儀社を通さなくても、火葬場に直接電話をして予約をすることが可能です。

病院(あるいは自宅、亡くなった場所)から安置場所までの搬送および、火葬場までの搬送には、通常、以前ブログでもご紹介した寝台車を使います。

寝台車は、ストレッチャーに寝かせたまま楽に車にお乗せできるように改造してあります。

 

しかし、病院からの搬送は自家用車でも「死亡診断書」を持っていれば可能なのです。

もしも自家用車で行うなら、抱きかかえてお乗せすることになるので、亡くなった方が体の大きい方の場合はとても大変です。搬送中も、ご遺体が動かないようにバンドで固定するなど注意も必要です。

 

さらに火葬場までの搬送も、自家用車でも大丈夫です。納棺は必要ですから、お棺が入る車種が必要です。

でも実際は、自分達で搬送するのは不可能のように思えます。(私の知る限り、自分達で搬送されたケースはありません。)

 

納棺も棺さえ入手できれば、納めることだけは可能かもしれませんが、旅支度が必要な時はそのやり方も分からないとなりません。

 

経済的な理由から葬儀をできずに家族のご遺体を放置したという悲しいニュースも何度か耳にしています。どうしても経済的に困窮している場合には、例えばお住まい近くの役所などの市民相談などに一度相談されてみてもよいと思います。

 

<過去の関連ブログ記事>

病院からの搬送について  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=228

洋型霊柩車について あれこれ (霊柩車の内部もご覧ください)  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=388

宮型霊柩車から洋型の霊柩車へ・・・  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=319

納棺師による納棺の儀式と、旅支度について  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=293

家族葬についてよくいただく質問と、密葬・直葬との違い  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=261

病院からの搬送について  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=228

火葬場と葬儀  https://nakaharaya.co.jp/blog/?p=106

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