株式会社中原屋葬祭センター

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焼香(しょうこう)・抹香(まっこう)とは

2014年2月24日 12:22

焼香とは、お香をたくことを言います。
そして抹香は焼香で用いられる粉末状にした香のことです。
棒状にしたものが仏壇などで使用する線香です。
 
抹香は、香炭(こうたん)に落として焚きます。 香炭は、火をつけると1時間~2時間くらいついています。
 
当社で使用しているお香はできる限り煙が少ないものをブレンドして香りも強くないものを使っています。
お寺様の後ろでお香をたくので、「咳きこむので、煙がこちらに流れてこない配慮をしてほしい」というご要望があるのです。けれども当社のホールは焼香所の真上に換気口があり、そのまま真上に煙が上るので、ご親族にも、会葬者にも、お寺様にも煙たい思いはさせません。V(^-^) しかも加湿器も導師の横に設置しています。
 
お寺様によっては、煙が供養になるので煙の多いお香の方が良いという方もいらっしゃいますが、今は「煙の多いお香に変えてほしい」というお寺様も少なくなりまして、煙の少ないお香にすべて変えております。
 
さて、お香を焚く意味についてですが、香を焚くということは、お弔いの供養の一つです。
 
よく厄除け大師などで、煙を頭にあおり無病息災を願いますが、煙の効果を自身に取り込む行動であると思います。
よってお香の煙は、心を鎮め、祈り願うということも意味すると思います。
 
葬儀業界で天野大先生という方がいらっしゃいます。私も分からないことなど、何でもすぐに電話して聞いたりします。
そのセミナーというか勉強会というか「天野タイム」という業界(業界の一部!?)だけの勉強会がありまして、そこで学んだことですがご紹介します。
 
「奠(デン)」には、「儀式、供える、敬う、おく、さだめる」という意味があります。
「香典」の「典」は今では簡単な字の方を使っていますが、本来「奠」という字を使い、「香を供える」ということから「香典」というようになったとお聞きしました。
奠湯(テントウ)、奠茶(テンチャ)もございます。
つまり、香で焼香し、その香はそのままお供えするもとであるということです。
今では現金になってしまいましたが、そういうことなのです。
 
この手の話は、いろいろ知っています。天野大先生の話しを、うん十年間、毎回しっかり見聞きしそして忘れずにいるからだと思います。
 
私自身は、お香のかおりをかぐと、懐かしく、心が安らぎます。前世はお寺様であったのでしょうか・・・。
 
P.S
ちなみに当社で使用する庭飾りの提灯には、以前から、当家の家紋の外側に「奠」と薄墨で入れてあります。(今では庭飾りをされる方は少なくなりましたが・・。)
どういうことかと申しますと、提灯等に「奠」という文字を記すことで、私ども中原屋が葬送の儀式を各当家に対し敬う気持ちを抱き、その気持ちを供える思いでご施行させていただくことを表しているのです。

次回は、焼香の仕方についてお話しします。

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