株式会社中原屋葬祭センター

毎日がお葬式

実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。

川崎・横浜での葬儀・家族葬のことなら中原屋へ

お盆について ~お施餓鬼とは~

2014年6月27日 11:31

7月(8月)14日・15日にお施餓鬼(おせがき)をします。

お施餓鬼は「餓鬼に施す」という意味で、自分だけがおなかがいっぱいになるのではなくみんなで分かちあい、平等に幸福になりますようにとお祈りし、ご法事をつとめることです。これにより、餓鬼道という地獄に落ちていた人も苦しみから救われるのです。

以下に、さらに詳しくご紹介します。

施 餓 鬼(会)

施餓鬼(せがき)とは「施餓鬼会(せがきえ)」「施食会(せじきえ)」「冥陽会(めいようえ)」等という、餓鬼道に落ちて苦しむ一切衆生に食物を施し供養する行事です。

施餓鬼は文字通り、餓鬼をはじめとする悪い死後(六道:天界、人間界、修羅、畜生、餓鬼、地獄 のうちの人間より下の世界)に堕ちて飢えや渇きのために苦しんでいる人々に飲食を施す仏教行事です。

本来期日の定められているものではなく、お彼岸などにも行い、必ずしもお盆だけの行事ではありませんが、お盆には先祖様の霊と共に供養される事の無い無縁仏や餓鬼も訪れてくると考え、こうした施しや供養がされるようになりました。

寺院では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と「施餓鬼会」は別のものであるという考えから、内陣(ご本尊が安置されている結界の内)で盆供養を行い、その後外陣(結界の外で、通常の法事等で座る一般の人が立ち入ってよい場所)で施餓鬼供養を行う事が多いようです。

寺院での「施餓鬼会」の方法は宗派によって多少の違いもあります。

一般的には1m程の高さの四脚台の四隅に笹竹を立て、五如来の名号を記した五色の幡(はた)を立てます。
中央には「三界万霊有縁無縁の霊」の位牌を置き、その前面と左右に百味飲食を意味する飯食(ばんじき)・素麺・野菜などを八手の葉とかに敷いて供えます。
さらに、前机には飯食・香・香水・みそはぎの小枝を奉書で包んだもの等を置きます。

三界の緒霊は笹竹により降り、百味の供物の供養を受けて満足し、五如来の威力によって滅罪離苦の功徳を得ます。
この間に「施餓鬼法」が行われ、飯食を手向け、香をくゆらし、萩の葉で洒水(しゃすい)して香水を捧げます。
このようにして、亡者の霊は成仏すると考えられています。

五如来

五如来とは施餓鬼の本尊とされています。

宝勝如来(ほうしょうにょらい)、 妙色身如来(みょうしきしんにょらい)、 甘露王如来(かんろおうにょらい)、 広博身如来(こうはくしんにょらい)、 離怖畏如来(りふいにょらい)
で、その名号を唱えると餓鬼の苦しみから救われるとされています。

 

<関連ブログ>

お盆について ~お盆の準備・スケジュール~

お盆について ~お盆とは・お盆の期間~

川崎での葬儀なら中原屋葬祭センター