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地方による葬儀の習慣の違い(その1 関東と関西の違い)

2015年4月20日 13:32

地方によって葬儀の習慣に違いがあります。

今回は、関東と関西(主に川崎と京都)の違いについてお話しします。京都の話は丁稚時代の実体験です。

京都では、自宅やお寺で葬儀を行うことが多かったので、幕張りというのをよくしました。これも慣習の一つだと思います。ほとんど白一色にしました。

 

基本的な張り方は天張り、バック幕、横張り、館前、壇前、焼香前で、あとは部分部分で凝った装飾を行います。

 

長さの違う幕を左右対称に同じ装飾で行います。使いやすいようにそのつど切れば簡単ですが、次に使う際に使い辛くなるので。幕の長さも重さで検討をつけます。

 

香奠袋も関東では、白黒や銀色が主流ですが、関西では黄色と白の水引きの袋が主流です。薄墨です。家紋も薄墨です。

 

特に違うのは、関東では造花の花環(丸い)をその飾りにしていますが、関西では樒(縦長)に名札書きして外に飾ります。

 

慣習なのか、京都では一般の自宅葬でも焼香順位を読み上げて焼香します。関東では大型葬以外で読み上げ焼香はあまりしません。

 

私が京都で担当していた時は、通夜よりも葬儀の方に多く会葬に来られ、通夜はあくまで近親者だけという感じでした。

川崎では通夜の方が多くお参りに見え、葬儀ではその通夜に弔問に来られた数の三分の一以下の会葬になります。

川崎では、通夜のあと、通夜振る舞い、お清めなどという言い方で、会葬者に立食で料理を用意します。

 

川崎での前の慣習では、15年~20年くらい前まで、「放鳥の儀」というのを当社でも行っていました。鳩を出棺時に解放すことをします。

また、自宅や自治会館でのお葬式では、庭飾りといい、入口に水車やつくばい、龍彫、小岩、飛び石、白黒の玉石、行灯などを装飾し、アジロ張を立て当家の家紋入り提灯を飾りました。

その前にかがり火もつけます。(これは今でも行うこともあります)

今はほとんど庭飾りは飾らなくなりましたが、葬具類は当社にたくさん保管しています。

 

思い返しますと川崎でも、ご納棺時に綺麗な着物を入れると、道中追剥ぎに会うということで、糸止めをしないで入れたり、裾をほぐしたりもしました。

 

 

 

 

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