実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
「陰膳」 ~通夜と葬儀の席では~
2016年10月19日 16:13
「仏膳」という言い方もします。
故人様に対して、初七日法要などの際の席で用意します。
当家によって取り分けられる方もおられますが、用意してほしいという方もおられます。
皆様で召し上がる物と同じ陰膳(4000円~6000円)をお出しする場合もありますが、当社で出している陰膳を添付しておきます。1000円と1500円です。
生きている方が長旅に出られる時に家族の方が無事に帰る願いを込めて供えることがありました。
そのゆえんで葬儀では宗派によって49日の旅に出られるということからお供えするようになったのではないでしょうか。
例えば、浄土真宗や日蓮正宗や創価学会の葬儀では、即身成仏で旅にでることがないので、絶対用意してはいけないということではありませんが、陰膳の用意はしません。
通夜の席では、故人様にお膳という形ではなく、お皿などに皆様が召し上がっているオードブルやお寿司を取り分けてお供えします。飲物も。
あくる日の精進料理では上記のような陰膳を用意します。
もちろん、絶対というわけではありませんが、用意する方が多いです。故人様の供養の席ですので。