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数珠の持ち方と種類について

2018年3月22日 12:50

宗派によって数珠の形や持ち方が異なることがありますが、
他の宗派の方の葬儀や法事であっても、ご自分の宗派の持ち方で問題はないと思います。

無難な持ち方を言えば、

珠数の少ない「略式数珠」と呼ばれている種類のものは、
合掌する際、左手の親指と人差し指の間にかけ、
合掌する時以外は左手の手首にかけておきます。

珠数が108個ある「本式数珠」と呼ばれている種類のものは、

まず輪を交差して、二つの輪とし、その状態で「略式数珠」と同じように、
合掌する際は、左手の親指と人差し指の間にかけ、
合掌以外の時は、左手首にかけておくということで良いと思います。

一般的に各宗派の葬儀や法事その他の法会にご参列していただいた時は、
上記のような形で良いと思います。

次に葬儀で数珠をとりだすタイミングについてですが、
受付前から取り出して左手首にかけておくか、持たれていた方が良いと思います。

日本の仏教の各宗派間において、同意された共通の持ち方はありません。

しかし一目では、どの宗派でも同じに見えるということは
あるのではないかと思われます。

数珠は文字通り数を数える珠の意味がありますが、
108個から人間の持つ煩悩を封じるということもあるそうです。

けれども108個ですと長いので、その半分の54個、
三分の一の36個や、四分の一の27個が作られ、使用されていることが多いようです。

逆に倍に多い珠の数珠もあります。
数珠は地玉、点玉、親玉、ボサ玉、房などによって構成されています。

材質は黒檀、紫檀、白檀、伽羅、水晶、琥珀など様々な種類のものがあります。
また、珠の形はおおむね3種類。

一番多く見られる、球形の丸珠。

丸珠に比べ数珠に仕立てたときに、輪の大きさに対し珠を大きくすることができるみかん珠。

平珠(そろばん珠)は、みかん珠をより扁平にした珠です。
房も、より房、切房、頭付切房、ひも房、凡天房等様々な種類があります。

房の扱いについては、テレビなどで色々と紹介されているようですが、

私の知る限りでは、房を握って持つ形はいかなる時でもしないと思います。

宗派によって房を握って持ったり、
房を両手で包み込んで持つという作法はあるかもしれませんが、

あるとしたら日本の仏教においては一般的な扱いではないと思います。

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