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葬儀や法事での手袋とネイルのマナー

2019年11月26日 13:26

秋篠宮家の佳子さまが、白い手袋をつけたまま焼香をされた様子がテレビで放映され、
話題になりました。

今回は、葬儀や法事の際の手袋やネイルのマナーについて考えてみたいと思います。

我々葬儀スタッフは、式中は白い手袋着用です。

会葬者の方はどうかと申しますと、

会葬者で黒い手袋をしている方を見かけたことは何度もあります。
(白い手袋は今までではいらっしゃいませんでした。)

手袋の素材は、好みの問題があると思いますが、夏にウールの生地は暑いでしょう。
たまに、黒のレースの方は見かけます。

では葬式や法事で、手袋はいつはめて、外すのでしょう。

今までの経験であれば、献花の時に手袋をつけたままされている方を見かけたことはありますが、

手袋をしたまま焼香をされている方は見かけたことはありません。

以前に書いたことがありますが、

葬儀でいろいろ勉強させて頂きました天野先生より以下のことを聞いていました。

「奠」という字は供える、敬うという意味があります。

中原屋の高張提灯の正面には家紋、内側には「奠」という字を薄墨で書いております。

「この葬儀を敬いその気持ちを供える思いで施行に当たらせて頂きます」という意味です。

よって「香奠」はお香を供えるということです。

本来は、持参された抹香で焼香し、そのままお香はお供えするということでした。

しかし、今は既に用意されていますので、おでこまでお香を頂いて焼香します。

(葬儀だけではなく、人から何かもらったりすると上に上げて、

頂戴しますという態度を示すことは、皆さんも自然にするのではないでしょうか…)

あくまでも私の考え方ですが、焼香をする時は手袋はとった方が良いかと思います。

また抹香は手袋に刺さるのでなかなか落ちないものです。

我々も焼香付近の掃除をする時などは手袋を外して掃除をしています。

灰が付くとなかなかおちません。

手袋に灰が付くと、服にも付いてしまいそうです。

白い粉は黒い服にうつるとなかなかこれも落ちません。

もちろん会葬者で手袋をしたまま焼香されても注意はしません…

 

ネイルについては、前もって時間があるならば、

落としたり、地味な色にされた方が良いと思います。

たとえば、わざわざ私服で葬儀に参列される方はいらっしゃいません。

喪服をしっかりと準備されてきます。

爪に対しても同じではないでしょうか。

でも、自宅で落とすことができないネイルで、

お店に行く時間がない時は、仕方がないので、

それこそ黒い手袋をされて参列され、受付、焼香、お清め(会食時)、

お見送りで手をあわされる時には外されてはどうでしょう。

 

法事の場合は、身内のことですし、急に今日法事ということはありませんので、

ネイルは落としてはいかがですか。

さきほどお話ししましたが、

わざわざ喪服ではなく地味な私服で法事に参列する方はいらっしゃらないと思います。

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