実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
自宅で葬儀 其の二(思い出話)
2020年6月30日 16:00
昔話しですが、自宅で葬儀をすることが多かった時は、
まずは動線(人の動き)とテントの配置。
受付テント、清めテント、返礼品テントの場所、
出棺時の挨拶の場所、霊柩車を着ける場所、をイメージしました。
式場は部屋に幕を張り祭壇を設置します。
一般の方に焼香して頂き、ご遺族様(代表様等少人数)が祭壇前に座り、
別部屋に後の親族の方々が座ります。
ご寺院様の控室も必要ですが、無理な場合は、すでに祭壇前に着座して衣を直し、
開式前からおられたこともありました。
式場幕は、まず天井を張り、バック幕を張り、左右手前から奥に張ります。
祭壇の上に蛍光灯(ブルーやブラックライト等)をつるして、
祭壇を綺麗に見せるようなこともしました。
そして、天張りしたところにシャンデリア、ツツミ張り、
ブルマーなどいろいろな装飾を反物1本で作ります。
京都で修行をしていた時は、間取りで部屋の配置が縦長の自宅が多かったので、
一番奥の部屋から順に張り、ものすごい量の幕を張っていた覚えがあります。
祭壇を設営する係よりも早く、幕を競って張っていたのを思い出します。
最後幕の撤収はいっきに取りますので、画鋲の雨です。
画鋲を踏まないように作業するのも、歩き方の技がありました。
その画鋲は、棒の先に磁石がついた物でくっつけて拾ったりしたのを記憶しております。
午前中に自宅を式場にして祭壇を設営し納棺、午後から外飾りで庭や花環、
テント内の仕上げ等しました。
とても懐かしい、思い出話です。