実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
「数珠(念珠)」とは (宗派による違いと選び方、葬儀で数珠を忘れたら?)
2015年10月7日 18:33
日蓮宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、禅宗(曹洞宗、臨済宗)、天台宗など宗派によって数珠の形が違います。
長さであったり、房の形であったり、言葉での表現が難しいですが房一つをとっても、撚り房、切房、頭付切房、ひも房、凡天房などがあります。
耐久性があり、くしゃくしゃに成り難い「撚り房」が扱いやすいと思います。
男性用と女性用は珠の大きさで分けることが多いです。
男性の方が、珠が大きく黒系色や茶系色が多いです。
女性の方は、珠が小さく、水晶、ガーネット、珊瑚など色合いが綺麗なものを選ばれます。
さて先に宗派によって数珠の形が違うと話しましたが、数珠はお参りにいく先方の宗派に合わせるのではなく、ご自分の宗派の数珠をお持ちして良いです。
ただ、たまたま忘れてしまったという方は別にして、お知り合いと数珠の貸し借りをしながらのお焼香は避けた方が良いと思います。
ホールには忘れてしまった方用の数珠を常備していますので、お声掛け下さい。
そして思いのほか数珠の忘れ物はすごく多いです。
しかも、取りに来られる方も少ないのです。
仏具であり、お守りの意味もありますのでどうぞ大切にして下さい。
私自身は真言宗ですが、日蓮宗用の翡翠の数珠を使用しています。
お寺様より頂いたものなので宗派は違っても大切にしようしております。