株式会社中原屋葬祭センター

毎日がお葬式

実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。

川崎・横浜での葬儀・家族葬のことなら中原屋へ

位牌と供養の形について

2013年9月2日 18:58

位牌にお書きする戒名は、お寺様に付けて頂きます。戒名は、経本の中のお言葉から成りますので、お経を理解する必要があり、通常は絶対に入らない文字もありますので、ご自分で作るというのは無理でしょう。
お付き合いしている菩提寺がない場合、宗派が決まっていれば、当社でお寺様を御紹介いたします。しかし、位牌には必ず戒名をお書きしなければならないというものではなく、俗名でお書きになる方もいらっしゃいます。

仏教でも宗派により位牌を置かない宗派があります。
例えば、浄土真宗などは直接過去帳に入れ、ところによっては「繰り出し位牌」と言って、一つの位牌に祥月命日の順に並べて入っており、法要の時に入れます。弔い上げの際、合祀されます。

また、学会の方などはつくりません。ちなみに神道の場合は霊璽(レイジ)というのがあります。
本位牌(塗り位牌)はつくらないことが多いですが、葬儀の時の白木の位牌は当社で用意します。学会の方の時は当社で白木の位牌に俗名でお書きいたします。

菩提寺もなく、葬儀も無宗教で行なう場合、位牌および戒名は必要ありません。
しかし無宗教でも手を合わす所がほしいという方は、位牌を俗名で入れて購入される方もいらっしゃいます。

白木位牌は、基本的には葬儀の時に用意しますが、35日または49日の法要の時に、魂の入れ替えと共に、本位牌(塗り位牌)にします。いろいろなご都合で、百日法要の時という方もいらっしゃいました。
本位牌は、お近くの仏壇仏具屋で扱っております。当然当社でも扱っておりますので御用命下さい。

白木の位牌をずっと持たれているお客様もいらっしゃいましたが、白木は湿気などで膨張したりして変形してしまいます。板の部分が外れてしまうこともあります。白木位牌は、あくまでも仮位牌なので、本位牌にした方が良いです。本位牌は何十年ももちます。そもそも白木の位牌は大きいので入れられるスペースも限られると思われます。(当社の白木位牌は40センチ)

さて、この本位牌について、例えば、お父様が亡くなった場合、兄弟それぞれが持っているものなのかというご質問をいただくことがあります。
通常は一家族に一つです。
しかし、遠方でお参り出来ない方などは、ご兄弟それぞれがご購入されるというケースも実際にあります。その際は、その二つの位牌をお寺に持参していただきます。(35日、49日法要の際) 従って、兄弟それぞれが持ってはいけないということはないと思います。

ここで、上記の魂の入れ替えに関連して「開眼供養(カイゲンクヨウ)」についてもお話ししておきたいと思います。
開眼供養とは、魂を入れる儀式ということで、仏壇やお墓など新しく購入したものにお寺さんに行ってもらいます。
私は、高校生の時に御本尊の阿弥陀如来のペンダントを自分で開眼したことがあります。1週間かけて、毎日行いました。そして何年も肌身離さず付けていたのですが、いつの間にか無くなっていました。厄落としと捉えて、感謝したのを覚えております。おそらくなんらかの身代わりになってくれたのだと思います。

次に、無宗教で葬儀を行い、お墓を持たず海へ散骨したというケースについて考えてみましょう。
無宗教ですので、特に位牌は必要ありませんが、冒頭にお話ししたように、そこは無宗教ということですので、お手を合わせるところがほしいと思えば何の制約もないと思います。そこで、遺骨を少し取り分けて納められる手元供養という品々がありますので、参考にして下さい。
前に当社で散骨された方で、「散骨してお骨がないのですが、お墓参りをやはりしたい」という方がいらっしゃいました。全部散骨するのではなく、少し分骨して残すことに私も賛成です。

供養の仕方は皆様様々ですが、後でどうしようというのが一番心配になります。
無宗教で行った方から当社に問合せがあり、「お寺様を呼ばず、無宗教ですきな音楽を流して送りました。とても良い葬儀でした。今後はどのようにしたら良いですか?」と。
当社から、「例えばですが、仏式ですと一周忌法要などがあります。1年後に偲ぶ会みたいに食事会などをされたらいかがですか。」と返事しました。無宗教ですので、自由な発想での供養の形があると思います。仏教、無宗教問わず、手元供養は故人様に対する自由な供養の形だと思います。

川崎での葬儀なら中原屋葬祭センター 家族葬のことなら中原屋葬祭センター