株式会社中原屋葬祭センター

毎日がお葬式

実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。

川崎・横浜での葬儀・家族葬のことなら中原屋へ

お盆について ~お盆飾り(3) 新盆・初盆~

2014年6月26日 10:28

亡くなった方が初めて迎えるお盆を「新盆」と言います。

これは七七日忌(忌明け)が過ぎている場合に当てはまる事で、七七日忌が済んでいない場合は翌年を待って新盆となります。

新盆を迎えた家には、葬儀に参列した人々の中でも特に親しい人、お世話になった人が提灯や供物を贈る風習があります。

つい最近まで家族の一員だった人に対して追慕の気持ちが強いものです。特別にもてなしてやりたいという思いから、新盆の習慣が始まったのではないかと言われています。

新盆の家では普段のお盆よりも盛大に供養するため、親族や親しい友人を招いて法要を営みます。僧侶に棚経(盆棚の前であげるお経)をあげて貰った後に精進料理(現在ではあまり精進料理に拘らない様です)でもてなします。

先のブログ「お盆飾り(1)」でふれましたが、お盆飾りで使用する提灯は通常は絵柄の入った物を使いますが、新盆の家の場合は白無地の提灯を使用します。(吊るすタイプの提灯と、置くタイプの提灯があります。)

提灯は、ご先祖様が戻ってこられる目印になるのです。

新盆用の白い提灯は、お盆が終わると焚き上げる(燃やす)かお寺に収めます。
以前は「精霊流し」といって川などに流しましたが、最近では河川を汚染する問題があることから、「送り火」を行った後、庭先で燃やすようになりました。
けれども川崎あたりですと、マンションも多く燃やすのも大変です。なので、形だけ少し燃やすというか焦がして、袋に入れてゴミの回収の時に出すなどして処分します。

翌年のお盆の時には、綺麗な装飾がされている回り提灯などにして、こちらは毎年使用していきます。

当社では、ご施行させて頂きましたお客様に新盆用の提灯を無料でお渡しします。

浄土真宗など宗派によっても飾らないところもあります。しかし浄土真宗では絶対飾ってはいけないということはないようで、実際は飾っている方も結構いらっしゃいました。

<関連ブログ>

 

お盆について ~お盆飾り(2) 霊供膳・十三仏の掛け軸~

お盆について ~お盆飾り(1)~
お盆について ~お盆の準備・スケジュール~

川崎での葬儀なら中原屋葬祭センター 家族葬のことなら中原屋葬祭センター