実際の葬儀を担当している中原屋 原敏之が綴る、お葬式情報ブログ。
お盆について ~お盆飾り(1)~
2014年6月23日 14:59
飾り方は 各宗派や地方により異なります。一例としてご紹介します。
盆 棚
・精霊棚、盆棚、霊棚、魂祭り棚などと呼び先祖の霊を迎える場所になります。
(ご先祖様がお泊りになるところです。感謝の念)
・盆棚を組んで四方に“しの竹”(精霊の依しろ)を立てます。
・真菰(まこも)のゴザを敷いて設けます。
・十三仏の掛け軸を掛けて位牌を並べます。
・三具足(火立て、花立て、香呂)とリンを置きます。
・花を飾ります。
・閼迦水(あかみず)とは仏に供える水のこと。蓮の葉に少量の水を垂らす。
・水の子(刻んだ茄子と洗米を清水に浸す)を供える。
“一器の浄食と浄水を和して施す”という施餓鬼の修法が盆の習慣に結びついたもの。
・季節の野菜、果物と菓子や故人の好物を供えます。
・先祖の霊の乗り物として胡瓜で作った馬(これに乗って早く来て下さい)
と茄子で作った牛(これに乗ってゆっくり帰って下さい)を供えます。
・日に三度の霊供膳を供えます。
(地方によって細かく献立が決まっているる場合もありますが、通常は一汁三菜です)
提 灯
・先祖様の帰ってくる目印として盆棚の左右に飾ります。
・通常は絵柄の入った物を使いますが、新盆の家の場合は白い提灯を掛けます。
(白い提灯はお盆が終わると焚き上げるかお寺に収めます)
迎え火・送り火
・皿などの上に麻の茎の皮を剥いたオガラを井ゲタに積んで燃やします。
・合掌して先祖様の霊を迎える。(迎え火と送り火は同じ場所で行う)
近年は住宅事情などから盆棚を設けず、仏壇の前に小机を置いて簡素に済ませることも多い様です。
いずれにしても各地方や各家庭と菩提寺によって慣習が違いますので、分からないことがあったら、お寺や中原屋にお問い合わせ下さいませ。
次回は、霊供膳と十三仏の掛け軸について詳しく説明します。
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